![]() | 漢字情報研究センター事業活動 |
---|
本センターが收集した文獻 および人文科学研究所が所藏する東洋學關係の文獻を、 別に定める利用規程に從って公開し、 閲覽、複寫、參考業務などを行っています。 詳しいことは本ホームページの「圖書室」を御覽になって下さい。
文部科學省と共催で、漢籍整理に攜わる圖書館職員等を對象に講習會 (5日間) を開いています。平成14年度から内容を一新しました。
初級・中級の講習を同一年度に連續して受講することも可能です。 また、少しでも漢籍整理に攜わった經驗のある方は、 中級を受講することをお勸めします。
東京大學法學部附屬外國法文獻センター、 一橋大學經濟研究所附屬日本經濟統計情報センター、 東京大學東洋文化研究所附屬東洋學研究情報センター、 神戸大學經濟經營研究所附屬經營分析文獻センターと共催で、 上記のセミナーを年1回開催しています。
京都大學學術情報メディアセンターと共催で、 上記のセミナーを年1回開催しています。
數千年の傳統を有する東アジア文化圏において、 漢字はその發展の中心的役割を擔ってきました。 歴史的變化や地理的擴大により、 文化の厚みや廣がりが増していくのに並行して、 漢字そのものも、時代や地域の必要性に應じて樣々な變化を遂げ、 その字數は擴大の一途をたどっています。 たとえどんなに短期間であれ、また小規模な範圍であれ、 一つの漢字が生み出され、それが使用されるということは、 とりもなおさず、その漢字を必要とする生活が存在したということであり、 また、新たな文化的試みが成されたということでもあります。
そうした營みを十分に尊重し、 人類の歴史の一環としてトータルに跡づけていくためには、 無限に變容・増殖を遂げる漢字について、 これまでの言語學的研究成果を踏まえた上で、 字形・字音・字義を綿密に調査することが必要であり、 さらには時代もしくは地域といったキメの細かい視点から、 これら三つの要素が一つの漢字の特徴をどのように際だたせているか、 という点にも注目しなければなりません。
そのためには、一つの漢字について できるだけ多くの分類指標を用いることが求められます。 發音、畫數、部首など周知の検索法はもちろんのこと、 その漢字を実際に使用した文獻の時代や地域を特定すれば、 この漢字セット自體が漢字の歴史を明らかにできるようになります。 これこそ漢字の戸籍簿と呼ぶにふさわしく、 學術的にもひじょうに有用なものとなるでしょう。
インターネット上での學術的な漢字利用が急速に進んでいる現在、 現行のコード系では対應しきれない漢字利用をサポートすることに對して、 内外の研究者の間から強い要求と期待の聲が上がっています。 特に、現行のコード系とバッティングせずに、 多くの漢字を用いることのできるシステムが、今後必要となるでしょう。
本センターは、 學術的に適正な漢字處理システムの開發研究をおこなうと同時に、 そのサポートに全力を注ぐ所存です。