情報処理技術は漢字文献からどのような情報を抽出できるか ; 人文情報学の基礎を築く

What information can be extracted from Kanbun texts with computational methods? ;
contribution to fundamental research in Digital Humanities

公開シンポジウム
『すべてをコンピュータの中に
(繋がってしまったデータとその未来)』

(最終更新: 2013/2/16)

日時と場所

日時:
2013年2月16日(土), 13:00-17:40
場所:
京都大学人文科学研究所本館101セミナー室
アクセス:
「人文科学研究所本館」の位置

USTREAMで中継します

人文:USTREAM http://ustream.tv/channel/zinbun/

プログラム

第1部

13:00-13:10
趣旨説明
13:10-14:00
漢字構造情報のRDF化の試み/守岡知彦(京都大学人文科学研究所)【概要
14:20-15:10
国立国会図書館のメタデータ標準—データを繋げるメタデータ: DC-NDL—/柴田洋子(国立国会図書館電子情報部)【概要
15:30-16:20
PageRankと学術論文の評価: ノーベル賞の窓を探そう/藤田裕二((株)ターンストーンリサーチ, 日本大学) 【概要

第2部

16:40-17:40
パネルディスカッション/コメントと問題提起: 永崎研宣(人文情報学研究所)

発表の概要

漢字構造情報のRDF化の試み

守岡知彦(京都大学人文科学研究所)

多くの漢字は複数の部品を組み合わせたものになっており、こうした漢字構造の機械可読化は漢字の検索や分析にとってとても重要であるといえる。このための表現形式としては IDS が ISO/IEC 10646 の一部として標準化されているが、Web 標準である RDF 形式を用いて適切に表現するにはどうすれば良いかについて考えてみたい。

国立国会図書館のメタデータ標準—データを繋げるメタデータ: DC-NDL—

柴田洋子(国立国会図書館電子情報部)

インターネット上の膨大な情報資源の中から的確に知識・情報と利用者を繋げる手段として、また、図書館をはじめとする様々な機関が所有するデータを繋げる枠組みとしてのメタデータ標準「国立国会図書館ダブリンコアメタデータ記述(DC-NDL)」のコンセプトやスキーマ設計等について紹介する。

PageRank と学術論文の評価: ノーベル賞の窓を探そう

藤田裕二((株)ターンストーンリサーチ, 日本大学)

Google searchに利用されているPageRankというアルゴリズムは、ウェブサイトのコンテンツの重要度を、リンク関係に基づいて統計的に評価するものである。本報告では、このアルゴリズムは実装上の問題をどのように解決しているかと、このアルゴリズムを用いて引用—被引用の関係から学術論文の重要度を測った研究を紹介する。

問い合わせ先: 山崎直樹(関西大)ymzknk [at] kansai-u.ac.jp